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ドローンで農薬散布するために必要な資格と取得する方法を紹介

ドローンで農薬散布するために必要な資格と取得する方法を紹介

近年、農業の現場ではドローンを使用した農薬散布が広まり、導入を検討する方が増えています。

 

作業の効率化や人手不足の解消に役立つ一方で、実際に運用するには必要な資格や守るべきルールを理解しておくことが欠かせません。

 

安全に作業を行うためには、ドローンの基礎知識だけでなく、法令に沿った正しい運用方法を身につけることが重要です。

 

この記事では、農薬散布ドローンに必要な資格や、その取得方法についてわかりやすく解説します。

 

これからドローンの導入を検討している方や、農薬散布を依頼したい方は、ぜひ参考にしてください。

 

ドローン農薬散布とは?なぜ注目されているのか

ドローンを操縦している男性

ドローンによる農薬散布は、短時間で広い畑を処理できるため、作業の省力化と効率化に大きく役立ちます。

 

散布量を均一に保ちやすく、手作業やヘリによる散布と比べてもコスト面・安全面で優れていることから、多くの農業現場で導入が進んでいます。

 

さらに近年は、規制の見直しやドローン技術の向上により、小型機でも安定した散布が可能になってきました。

 

そのため、小規模農場から大規模農場まで、幅広い場面で活用しやすい方法として注目されています。

 

ドローン散布で資格は必要?

農薬散布を目的としてドローンを運用する場合、機体の操作スキルだけでなく、所定の資格や技能認定を取得していることが求められます。

 

特に農薬を扱う作業は安全性と正確性が重視されるため、国の指導方針やメーカーごとの基準に沿った認定制度が整備されており、必要な資格を満たしていないと操縦できないケースも多いです。

 

ここでは、農薬散布ドローンの操縦に必要となる資格や技能認定について詳しく紹介します。

 

産業用マルチローター技能認定

農薬散布を目的にドローンを運用する場合は、「産業用マルチローター技能認定」の取得が必須です。

 

理由としては、農林水産省が定める「無人航空機利用技術指導方針」で、農薬散布ドローンは検定に合格した操縦者のみが操作できると定められているためです。

 

資格取得の際は、産業用マルチローター教習施設で実技講習と学科講習を受講し、修了することが求められます。

 

講習では、農薬の安全な取り扱い方法、使用するドローンの性能や構造など実務運用に直結する内容を学びます。

 

また、農薬散布用ドローンは機体ごとに必要な技能認定が異なるケースが多いため、扱うモデルごとに試験を受ける仕組みです。

 

複数の機体を操縦する場合は、事前に必要な資格や認定区分を確認しておくことで、スムーズに運用を始められます。

 

DJI製のドローンで散布する場合

DJIが販売する農業用ドローンを使用する場合も、操縦に必要な技能認定を取得しなければなりません。

 

これらの機体では、国土交通省の管理団体であるDJI JAPANが運営する教育機関「UTC」の講習を受講し、修了者に発行される「農業ドローン技能認定証明証」が求められます。

 

農林水産航空協会の認定機を使用する場合

農林水産航空協会(農水協)の認定を受けたドローンを使用する場合は、農水協が指定する教習所で講習を受け、資格を取得する必要があります。

 

農水協は、農業分野での安全なドローン利用を広げるために情報の提供・調査研究・新技術の普及などを行っている組織で、認定制度を通じて適切な運用体制を整えています。

 

認定機を使用するメリット

ドローン機体

農薬散布ドローンを導入する際、「認定機」を選ぶかどうかは運用の質を大きく左右します。

 

認定機は安全性・性能・操作性が保証されているため、初めて導入する方でも安心して使用できる点が魅力です。

 

さらに、教習所では講習と実技訓練を受けられるため、知識と技術の双方を身につけたうえで運用をスタートできます。

 

ここでは、認定機を使用する主なメリットをわかりやすく紹介します。

 

教習所で基礎知識と実務スキルを身につけられる

教習所では操縦技術だけでなく、ドローンの構造・農薬の扱い方・安全管理など、実務に欠かせない知識を習得できます。

 

疑問点をその場で解決できる環境が整っているため、資格取得後の運用もスムーズに進みます。

 

法律に適合した散布性能で安心して運用できる

認定機の大きなメリットは、散布性能が基準を満たしている点です。

 

日本で農薬を散布する際は、農薬取締法に基づき、飛行速度や吐出量などの規定を守って作業しなければなりません。

 

これらを守らない場合、3年以下の懲役または100万円以下の罰金が科されることもあります。

 

認定されたドローンは、必要な性能や散布の均一性が保証されているため、法律違反のリスクを避けながら安全に散布できます

 

散布作業がスムーズになる

教習所では、資格取得に必要な実技訓練も行われます。農薬のセット方法や散布前の準備、操作の流れを実践的に学べるため、実際の作業に入る際も迷わず進められます。

 

さらに、現場で求められる動作を事前に習得しておくことで、本番の散布作業がよりスムーズになる点も大きなメリットです。

 

ドローンの資格を取得するには

木のブロックに資格取得と書かれている

スカイテクノワークスでは、目的に応じて選べる複数のスクールを提供しています。

 

1等2等無人航空機操縦士技能証明を取得できる「国家ライセンスコース」や、産業用マルチコプター技能認定証を得られる「UTC認定スクール」など、学べる内容が幅広いのが特徴です。

 

ここでは、それぞれのスクールの内容をわかりやすく紹介します。

 

国家ライセンスコース

国家ライセンスコースでは、安全に無人航空機を運行するための知識と操縦技術を習得でき、1等及び2等無人航空機操縦士資格の訓練及び技能試験受けることが出来ます。

 

国土交通省航空局のマニュアルに沿ったカリキュラムで、最新機体を使用した実践的な訓練を行うのが特徴です。

 

経験豊富なインストラクターがフォローするため、ドローン初心者でも安心して学べる内容になっています。

 

UTC認定スクール

UTC認定スクールでは、産業用マルチコプター技能認定証の取得を目指します。

 

UTCから認定された教官が担当し、農薬散布ドローンの仕組みや安全な散布方法をしっかり学べる講座です。

 

実際の現場に近い訓練を重ねることで、修了後は農薬散布オペレーターとして活躍できる力が身につきます。

 

UAV写真測量初級コース

UAV写真測量初級コースは、写真測量の目的・役割・手順と、UAVの知識・操縦方法・法律などを学べます。

 

また、実践的な実習も取り入れているため、写真測量に必要なスキルが身につきます

 

ドローン未経験者はもちろん、測量・建設業務経験者も、本格的な写真測量が学べるコースです。

 

まとめ

農薬散布ドローンを安全かつ効率的に運用するためには、適切な資格取得と、扱う機体に応じた技能認定が欠かせません

 

特に産業用マルチローター技能認定をはじめ、メーカーごとの講習や認定制度を理解しておくことは、導入後のトラブル防止や作業品質の向上に直結します。

 

これからドローンを活用した農業を始める方は、信頼できる教育機関で基礎から実技までしっかり学ぶことが大切です。

 

スカイテクノワークスでは複数の認定スクールを運営し、目的に応じて必要な資格やスキルを習得できる環境を整えています

 

農薬散布オペレーターを目指す方や、業務にドローン活用を取り入れたい方は、ぜひ一度ご相談ください。最適なコース選びから実技サポートまで丁寧に対応いたします。

 

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コラム監修者

福永久博
福永久博専務取締役
測量士として25年以上の実務経験を持ち、数多くの公共・民間測量プロジェクトに携わる。
現場で培った確かな測量技術に加え、ドローンを活用した最新の写真測量・3D解析技術にも精通。
1級土木施工管理技士としての知見を生かし、土木現場におけるICTにも積極的に取り組む。

また、UAV写真測量 初級編 POWERED BY KOMATSU SMART CONSTRUCTION インストラクター、P4RTK写真測量インストラクター、JUIDA認定インストラクター、DJI CAMPインストラクターとして、育成にも力を入れている。

そのほか、産業用マルチロータオペレーター技能認定、農薬指導士、米・食味鑑定士、2級陸上特殊無線技士、3級アマチュア無線技士、ICTアドバイザー(九州地方整備局認定)など多数の関連資格を保有。現場経験と教育実績を併せ持つ。